テキーラはセレブなお酒

  • ▲ハリスコ州
  • ▲左側がローランド、右側がハイランド

テロワールという言葉はワインでよく使用されます。
畑の気候や地勢また土壌の個性、産地の伝統的な特徴や土地柄を表す言葉で、テキーラにもテロワールは存在します。グアダラハラ市街を中心に、西側をローランドまたはテキーラバレー地方、東側をハイランドまたはロスアルトス地方と呼びます。

ローランドにはテキーラ、アマティタン、エル・アレナルなどの村があり、1700年代から続く非常に伝統的なテキーラ醸造地域です。現在は一連の蒸留施設および畑が世界遺産にも指定されています。地名からもわかる通り標高は1000mと東側より低く、火山灰が積もってできたような赤い土質をしています。一般的にはアガヴェの栽培年数は短めで、ピニャの皮も深くまで刈り込まず"コゴージョ"と呼ばれるアガヴェの芯も切り落とさずに残す場合が見られます。アガヴェは繊維質で固いのが特徴。このようなアガヴェからできるテキーラは辛口でシャープ。引き締まった風味が特徴で、しばし男性的と表現されます。

対するハイランドにはアランダス、アトトニルコ、タパティトランなどの美しい村があります。比較的新しくテキーラ作りを始めた地域で、その歴史は100年ほど。標高はさらに高く2000m。土はとても肥沃で肥えているためアガヴェはローランドより大きくなる傾向があり、糖分をたっぷり蓄えてジューシーなアガヴェになります。このアガヴェの皮を深く刈り込み真っ白な状態にまでし、芯のコゴージョは切り取って捨てることが多くテキーラは甘味に富みフルーティー、アガヴェのベジーな香りを強く残します。繊細で華やかでありしばし女性的と表現されます。 私が長年テイスティングを行ってきて気付いたことは、ローランドの男性的な風味を女性が好み、ハイランドの女性的な香りを男性が好むケースが非常に多いことです。
樽はローランドでは、クエルヴォのレゼルバ・デル・ファミリアやエラドゥーラをはじめ新樽を使う蒸留所が多く、対するハイランドでは中古樽を使用して個性を作りだす傾向があります。



主な銘柄をテロワール別に分けたので参考にしてください。

・テキーラヴァレー (ローランド)  主な銘柄:JoseCuervo, Sauza, Herradura, ElJimador, Orendine, 1800, 4copas, CaboWabo, DonValente, CasaNoble, TresMujeres, Partida, DonEduardo, LaCofradia, Fortaleza, SolDios, Corrido.....

・ロスアルトス (ハイランド) 主な銘柄:Reserva delSenor, DonJulio, Cazadores, ElTesoro, Patron, Esperanto, Herencia dePlata, 7Leguas, ElConquistador, AhaToro, Centinela, DonFulano, Milagro, Corzo, 3Amigos, Quiote, MuchoTe, 1921.....